ページ

2013/05/08

足を運ばせる届出主義の課題


今どき、提出書類の様式データを「フロッピーディスク」で渡されたオヤジ・・・。
データが見れないで大騒ぎ。。。

とりあえず助けを求めるままに聞いてあげると、外付けFDドライブ買ってきてくれ→売っていない→リサイクルショップにもなし。

で、旧式のパソコンが辛うじて残っていたので開いてみるとFDデータが壊れてて見れない。。。

結局、ちょっと進んだ自治体で、おんなじ様式をネットで拾ってきて「○○市」を佐渡市に置換してサクッと代理作成しました。。。


公的機関の「届出主義」。これ、とっても重大な課題だと思っています。




劇場でも、何枚も書類を書かせ、何回も足を運ばせたり、
商工会の現場では、ホテルなどの離職届が観光シーズンを終えるとドッサリ。
離職者一人一人を複写式の様式に何十人~100人単位を手書きし持参するのを職員1人の1カ月分の仕事で代行していたりします。(個人的に「観光」を目的としない理由はそこに見る「季節雇用」という点があったりします。)

こうした事態が、毎年、全国の自治体、公的機関のさらにあらゆる部署課で起こっている訳で、途方もない「ムダ」が多くの届け出る人に与えられていると思うのです。

もう少し言いますと、現場で一番クレーム言われる部署とか、最前線をよく外部委託してる(ハローワークがまさにこのケース)は最悪です。不満が直接届かないので、改善・自浄作用が働きにくい構造を自ら選択・決断しているようなものです。(だから変わらない・変わりにくい。。。)


で、話を戻して、今回、オヤジは、僕がいたことで、何とかなりましたが・・・
このような「届出主義」は正直不親切すぎると思うのです。


ダウンロード出来る自治体はまぁ良い方で、多くはPDFだけ。
もう少し進むと、WORDやEXCELとかになる。

もちろん、ネット予約とかWEBで全て済むが一番いいですが、システムを導入したりすると、何千万、最近ならクラウドを活用して数百万位でしょうけれど。「届出主義」は実にお金も掛かったりするので、どうやったらスムースに、節約しながらという視点も大事です。

さらに、届けに行く「施設」の立地です。
施設が地理的に中心ではない場合は最悪(佐渡のハローワークとか)ですが、大体人口の多い所とか都心部とかに設置され、その点で、行政サービスは地理的に離れた地域の人へは遠くなります。薄くなります。

つまり足を運ばせる「届出主義」に基づくと、「公平性」は担保されまてませんよね。。。

だから、ネットをもっと活用、ネットによって改善しなきゃいけないと思うんです。地理的に不利な場所へこそ、ネットを早く導入しなきゃいけない理由もそこにあります。

「届出主義」は、大体、金科玉条の条例とか施工規則とかで(大体勝手に・・・読めない議員とかが、いいんじゃない?って決めて←これをかっちりつくりたいお役人さんがこれまた居たりします。)それに基づいて、届出させて、職員自らはそれに従っている=自己保身な、体裁になっていたりします。

さらにこれに「前例踏襲主義」が加わると、これまたなかなか変わりません。
もっと言えば、実は前例を踏襲したい症→新しいことしたくない症という進行性の病だったりします。

公務員だったから。ここまで言っちゃいましたが・・・

それでも今回のケースでいえば、これは都道府県・市町村で決めたものでなく、中央省庁の決めたものだったりします。それを各自治体で個別につくってダウンロードできるようにしている。これは良い自治体ですが、統一の様式を中央でつくって下せばいいだけじゃん。

となったりもします。

これも象徴的で、現場から遠い、届け出(させ)る人から遠くなればなるほど、不親切になる。

これを足で運ばせる「届出主義」から、足で運ばなくても「届け出られる」。に変えられたら、どれだけ「ムダ」が省けるか?これって、経済的な価値としてはかなり大きな節約になると思うのです。

  1. 車で往復2時間掛けてフロッピーをもらいに行って、ドライブ探しに2時間掛けて、結局だめで古いパソコン立ちあげてデータチェックして1時間。(合計5時間)
  2. ネットで探してダウンロード、データ入力で30分~2時間(パソコン苦手な人は)。
  3. 提出しに往復2時間。
合計 最長9時間。これで不備とかあってやり直しとかだったらもう最悪ですね。

で、これが全国で起きているとすれば・・・天文学的な時間を「ムダ」にさせている。
民間のように、ネットで入力して、クレジットで即時決済。ってなったら良いんですが、せめて
  1. ネットでダウンロード
  2. データ入力(30分)
  3. メールで提出
これだけで、最長1時間くらいでしょうか?どれだけの節約でしょうか???


というお話でした。

0 件のコメント:

コメントを投稿